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障害・BCP対策 2026.03.19

店舗のネットが止まると何が起きる?
回線障害のリスクとバックアップ回線対策

キャッシュレス決済・POSレジ・デリバリーサービス・在庫管理——現代の店舗運営は、インターネット回線の上に成り立っています。 光回線が突然止まった瞬間、それらがすべて機能しなくなります。 本記事では、回線障害が実際に店舗に何をもたらすのかを具体的に整理し、その備え方を解説します。

土曜のランチタイム、突然ネットが切れた

土曜の正午、満席の飲食店で光回線が突然ダウン
  • クレジットカード・QRコード決済が一切使えなくなった
  • POSレジがオフラインになり、売上記録ができない
  • UberEats・出前館の注文受付が自動停止
  • 本部への在庫・売上報告システムにアクセス不能
  • スタッフの業務連絡ツール(クラウド系)も使えない
復旧まで1時間30分の間に起きたこと
推定影響額10万円〜
現金対応できず帰った客複数組
デリバリー受注停止90分

※推定影響額の算出根拠:キャッシュレス対応不可による売上機会損失+デリバリー受注停止による売上損失+慣れない現金・手計算対応による人件費コストを含む概算。店舗規模・業態により異なります。

「うちはそんなに困らない」と思いますか? 実際には、現金払いのお客さんが全員だとしても、POSレジがオフラインになると売上の記録自体ができなくなるケースがあります。そして今や、キャッシュレス比率が50〜70%に達している店舗も珍しくありません。

現代の店舗でネットが止まると止まるもの

店舗がインターネットに依存している範囲は、思っている以上に広くなっています。

即時停止
💳
キャッシュレス決済
クレジットカード・QRコード・電子マネーは回線が必要。すべて使用不能になります。
即時停止
🖥️
クラウド型POSレジ
iPadレジ等のクラウド型は、オフラインになるとメニュー・売上記録・在庫更新が機能しなくなります。
即時停止
🛵
デリバリーサービス
UberEats・出前館・Wolt等は、端末がオフラインになると注文受付が自動停止されます。
業務停滞
📦
在庫・発注管理
クラウド型の在庫・発注システムにアクセスできず、確認・更新・発注作業がすべて滞ります。
業務停滞
📋
予約管理システム
ネット予約の受付・確認ができなくなります。来店予定のお客様の情報も確認できない場合があります。
業務停滞
📞
クラウドPBX・IP電話
インターネット経由の電話サービスは回線と同時に止まります。問い合わせ対応もできなくなります。

光回線の障害はどのくらい起きているのか

「うちは今まで一度も切れたことがない」という方は多いです。ただ、光回線の障害は思っている以上に頻繁に発生しています。

NTT西日本の公開情報によると、2022年4月〜6月の3ヶ月間だけで中小規模の故障が323件発生し、通信不通回線数は28,941回線にのぼります。これを年間に換算すると故障件数は約1,292件、通信不通回線数は約115,763回線という規模です(NTT西日本エリアのみの数値)。

大規模障害の事例も複数確認されています。2022年8月25日には伝送装置の故障によりNTT西日本エリアだけで最大211万回線に影響が及び、最長約5時間つながりにくい状態が続きました。また2023年4月3日にはNTT東西で同時に大規模障害が発生し、NTT東日本・NTT西日本ともに総務省へ重大な事故として報告されています。

問題は「起きるかどうか」ではなく、「起きたときにどれだけ影響を受けるか」です。回線障害は特定地域のユーザー全員に同時に影響するため、復旧対応の優先度はNTT側が決めます。店舗側でできることはほぼありません。

知っておきたい:光回線の障害復旧は通常1〜3時間程度かかることが多いですが、原因によっては半日〜1日以上に及ぶこともあります。復旧を待つ間、業務をどう継続するかが重要です。

業種別:回線が止まったときの影響度

業種 主な影響 影響度
飲食店 決済停止・POS停止・デリバリー停止 非常に高い
小売店・コンビニ キャッシュレス決済停止・在庫管理不能 非常に高い
クリニック・薬局 電子カルテ・レセプト・オンライン資格確認停止 非常に高い
美容室・サロン 予約管理・決済停止 高い
オフィス・事務所 クラウド業務ツール・IP電話停止 高い

業種によっては、回線が止まると文字通り「営業ができない」状態になります。現金のみ対応できる業種・規模の店舗も、POSが止まれば売上管理が手書きになり、後処理で大きな手間が発生します。

備えるとしたら何が現実的か

回線障害に対する備えとして、主に3つの選択肢があります。

① 光回線を2本引く

確実ですが、月額コストが2倍になります。工事費用も別途かかり、小規模店舗では現実的でないケースが多いです。また、同じ建物内に引き込む場合は同じ区間の障害で両方止まるリスクもあります。

② LTEバックアップ回線を設置する

光回線が止まった際に、自動的にモバイル(LTE)回線に切り替える仕組みです。こうした仕組みを小規模店舗向けに提供しているのが、クラウドスケッターのLTEフェイルオーバーサービスです。月額コストを抑えながら、回線断のリスクに備えられます。小規模店舗でも導入しやすく、設置工事も最小限で済みます。

切替時に数秒〜1分程度のダウンタイムが発生するケースはありますが、1〜2時間の業務停止と比べればその差は明らかです。

③ 何もしない

「今まで問題なかった」という判断です。ただし一度障害が起きると、その日の売上・顧客の信頼・スタッフの対応コストが一度に失われます。年に1回起きるかどうかのリスクに対して、月額数百〜数千円の備えが割に合うかどうかを判断することになります。

クラウドスケッターについて クラウドスケッターは、小規模店舗・拠点向けに設計されたLTEフェイルオーバーサービスです。光回線の障害を自動で検知し、SIM回線に切り替えることで通信を継続します。設定が複雑な機器の操作は不要で、IT担当者がいない拠点でも運用できます。

店舗の回線障害対策、まずは相談してみませんか?

クラウドスケッターは自動切替に特化したLTEフェイルオーバーサービスです。
構成・費用感など、お気軽にご相談ください。

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この記事のまとめ

  • 現代の店舗は、キャッシュレス決済・POS・デリバリー・在庫管理などインターネットへの依存度が非常に高い
  • 光回線が止まると、これらが一斉に機能しなくなり、繁忙時間帯では数十万円規模の影響になりうる
  • 回線障害の復旧はNTT等に依存するため、店舗側では自力での早期復旧が難しい
  • 備えの選択肢としてはLTEバックアップ回線が、コスト・導入しやすさの面で小規模店舗に現実的
  • 「起きてから考える」ではなく、「起きる前提で備える」という発想が重要